人生のファンタジスタになる

本日は教育記事?勉強の取り扱い説明書?
とは少しかけ離れているかもしれませんが、
私の好きな元サッカー選手の話をします。
勉強にも繋がる部分もあると思いますので、少し読んでみてください。

「ファンタジスタ」を辞書で引くと『卓越した技術をもち、華やかなプレーで観客を魅了するサッカー選手をさす言葉』とある。
かつて「イタリアの至宝」と言われたサッカー選手ロベルト・バッジョはまさにファンタジスタの最高峰だろう。
監督カルオマッツォーネの「90分に一度でいいから君らしいプレーをしてくれ。それがみんなの歓喜になる。」と言う言葉から彼の存在の偉大さが伝わってくる。

また、元日本代表監督ジーコは「もし、彼と同じ時代にプレーしていたなら、誰よりも、彼に教えを請う。」と言った。
そして、スタジアムに集まる観客は、バッジョの華麗な一瞬のプレーに最大の価値を感じ、酔いしれるのである。

ある年のオリンピックで、ゴールドメダルを獲得した選手が、何人も失格になるという事件が起きた。
ドーピングが発覚したのだ。
禁じられた薬物を用いて運動能力を一時的に高める行為だ。
世界中のアスリートが汗を流し、歯を食いしばって練習し求めるゴールドメダルの夢が、そのような卑怯な行動によって汚される。
スポーツの世界に生きる選手でなくても憤りを感じざるをえない。

スポーツ選手の闘いかた、生きかたについて、耳目が集中したその折に、バッジョの特集が組まれた。
濃紺のスーツをまとい、スタッフの一人一人に挨拶をしながら、インタビュールームに入ってくるバッジョの動きは洗練されていて無駄がない。
身長174センチ体重73キロ、スポーツ選手としては決して恵まれた体格ではない。
インタビュアーを先に促し席に着く。長い取材のなか、彼の言葉の一つ一つは常にサッカーに対する情熱に溢れていた。
「PKを決めることより蹴る勇気のほうが尊いんだ。」という彼の姿には、潔く生きる信念のようなものを感じる。

取材の最後、バッジョにインタビュアーがドーピング事件についてのコメントを求めた。
不正を働いてまでゴールドメダルを得ようとする卑怯な行為を、あなたはどう思いますか、と。

彼の答えは私の予想とは違った。が、そのあとの感動を私は予想していなかった。
「その世界で真剣に生きている者にとって、どんな手を使ってでも頂点に登りつめたいと考えるその気持ちは、僕にはよくわかる。」

それはある意味、不正をしてでも名誉を手にしたい、ともとれるものだった。
「僕は命を懸けてフィールドに立っている。
日々、少しずつでもいいから技術を上げたい。
だから、僕は全ての局面で、一番難しいプレーに挑戦することを選択している。
誰よりも上手くなれるのなら、どんな方法だってためすよ。
だから、不正と解っていながらドーピングをしてでも自分の能力を高め、
夢を叶えようとする気持ちは解らなくもないんだ。
でも、僕は手段を選ぶ。」

人差し指と親指であごひげをなぞったあと、彼はこう続けた。
「僕にとってのドーピングがあるとすれば、それは努力だけだ。」

自分の能力を高める手段、夢を手にする方法は、努力と挑戦以外にない。
金メダルよりも尊いもの、世界最高峰であるという事実よりも価値のあるものを彼の言葉から感じないだろうか。
努力の先には、結果以上に価値のあるものがある。
尊い人生とはそういうものじゃないのか。

さあ、今こそ勇気を奮い起こし、
挑戦しよう!
失敗を恐れるな!
最高の人生を創るのは君たち自身だ!
努力によって卓越した技術を磨き、一生懸命な姿で観客を魅了する、「人生のファンタジスタ」になろう!

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